お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Thanks to the Buddha(仏さまのおかげで)

 蓮如上人は『御一代記聞書』(二九六)の中で、このように言っておられます。「何ごとにおいても、善(よ)いことを思いつくのは仏のおかげであり、悪いことでもそれを捨てることができたのは仏のおかげである。悪いことを捨てるのも、善いことを取るのも、すべてみな仏のおかげである」。                               
 この文の感想として、私だって「良いことをしよう」「悪いことはやめよう」という気持ちがあるのに、なぜ上人はそういう気持ちが起きるのは「仏さまのおかげだから」と言われるのか、と「すっと」は呑み込めなかったのですが、お釈迦さまの言葉を通して上人がそう言われる理由がわかりました。                           
 お釈迦さまは『大無量寿経』の中で、「心常に悪を念じ、口常に悪を言い、身常に悪を行い、かつて一善無し」と言っておられます。前回も書きましたが、煩悩の混じった心でしか何事も(善も)できないのが人間の実相だからです。つまり人間には真実の善はできないということです。こういう意味で上人は言われたのであって、だからこそ(真実の)善は仏さまのお働きがあるからこそ(仏さまのおかげで)できるということでしょう。      


 「善いことをしよう」「悪いことはやめよう」、このような気持ちが起きた時は「南無阿弥陀仏」とただ念仏です。( When the feelings that I will do good and that I
will not do evil arise, I will only say the Nembutsu “Namu-amida –butsu”.)