“Ehohmaki” and Omen(「恵方巻き」と縁起)
2月3日は節分でした。この日は恵方巻きを食べる日であると言われます。恵方巻きは、恵方(縁起のよい方角)を向いて丸ごと食べる巻きずしです。多くの人たちが幸運を求めて恵方巻きを買い求めるそうですが、驚いたことに、今年も大量の巻きずしが生産過剰で廃棄処分になったといいます。その金額は全国で10億2800万円に上るとのことでした。もったいない話です。
ところで、私はといえば、恵方巻きは買ったことがありません。このような縁起物に対しては、「当たるも八卦当たらぬも八卦( Fortunetelling is a hit-or-miss sort of thing. )。」(占いは当たることもあれば当たらないこともある)と思っていますので、執着心が起きないからです。また、蓮如上人は御文章の中で「如来の法の中に吉日良辰をえらばず( There is no lucky day and there is no unlucky day in Buddha-dharma. )。」(釈迦如来の経法では今日は良い日だとか悪い日だとか縁起をかつぐことはしない)と仰っているからです。真宗信者なら誰もが上人のお言葉を重く受けとめているでしょう。