孤独を恐れない ( No Fearing Loneliness )
人間は基本的に孤独です。生まれてくるのも独りなら、死んでいくのも独り。自分の人生を誰かほかの人に代わってもらえない以上、その孤独を直視して生きていくしかありません。 (略)
誰かに心を癒してほしい、私の話を聞いてほしいと願うのは、しょせん受け身でしかありません。待っているからだんだん孤独が深まるわけで、この社会のかかえる問題を身近なところから考えて、少しでもよくするために動き出してみる。たとえばボランティア団体など自分の利害と関係しない“人とのつながり”に参加し、自分から心を開いていけば、孤独は解消されていくのではないでしょうか。
【 『人生は価値ある一瞬(ひととき)』 大谷光真 】
孤独といえば、「引きこもり」の人を思い出します。引きこもりの結果、孤独死するケースが後を絶たないと言われるからです。
平成30年年度の内閣府の「生活状況調査」では、中高年の引きこもりの人が61万3000人いることがわかりました。
大谷師が言われるように、受け身ではなく、「自分の利害と関係しない“人とのつながり”に参加し、自分から心を開いていく」ことが大切ではないかと思います。引きこもりに関するある専門家の話によると、「引きこもりになるきっかけは、他人との関係における挫折体験から起こるものなので、そこから抜け出すきっかけもまた、他人とのかかわりによってもたらされるもの」だからです。
孤独を恐れない身でありたいものです。( We’d like not to fear our own loneliness. )