お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

この世に生きる人は皆つながり合っている (All People Who Live in This World Connect Each Other)

 一切の有情はみなもって世々生々(せぜしょうじょう)の父母・兄弟なり歎異抄

 「生きとし生けるものはすべて輪廻転生を繰り返しているので、あるときは父母であり、ある時は兄弟なのである」というこの言葉は、命あるものが皆つながり合いながら生きていることを教えてくれます。

 関係性の上下や、敵、味方などの表面的な区別は一時的なものにすぎません。たとえば今、自分が世話をしている子供も、かつては父母であったかもしれません。今は何かしらの理由があって敵対する関係にある人も、生命のどこかで深くつながり合っているかもしれないのです。

 今、この同じ世界に生きる存在とのつながりを感じることができれば、自然と心は穏やかになり、身近にある小さな縁も大切にできるでしょう。

   【 『 くり返し読みたい 親鸞 』  監修;釈 徹宗  リベラル社  】

 

 世々生々の世とは、生まれ変わり死に変わりを繰り返して経(へ)る、多くの世のことです。ですので、現在、私たちが家族として暮らしている場合、かつては子供が父母であったかもしれないし、あるいは、父母が子供であったかもしれない、といわれます。この世に生きるものは、皆つながり合っているのであると教えられます。特に家族間のつながりの深さを感じます。大切にしたい存在です。

 一切の有情はみなもって世々生々の父母・兄弟なり ( For all sentient beings, without exception, have been our parents and brothers and sisters in the course of countless lives in many states of existence )