お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Gender (性別)

 英訳親鸞聖人著作集の中の一冊、『SHINRAN (Vol.Ⅱ)』には,このように書かれています。
It may be noted that in general the Chinese and Japanese languages do not employ gender-specific references, ………………………………………………………….
Gender-specific reference to Amida has been avoided as far as possible to reflect
Shinran’s texts. (一般に、中国語や日本語では性別を明確に言及することはないようだ。(略) 阿弥陀仏に対して性別を言及することは、親鸞聖人の原典(における考え)をできるだけ反映する意味合いから避けられてきた)。
 前回書きました英文、The Buddha is always right whenever you consult the Buddha.の最後の部分のthe Buddhaは、最初は himと書きました。(現在 himはthe Buddhaに訂正してあります)。
 最初 himと書いて、ハタと、阿弥陀仏を「彼」、つまり男性と断定してもいいのだろうかと思ったからです。上記英文によりますと、阿弥陀仏に対しては性別の明確な言及はしないということですから、himと書くのは間違いだったわけです。この世に人間として生まれられたお釈迦さまは、れっきとした男性です。ですから、(性別などに関心がなかったことも事実ですが)単純に阿弥陀仏も男性だと思っていたわけです。しかし、よくよく考えてみますと、阿弥陀仏は、「仏説感無量寿経」には「阿弥陀仏は神通如意にして、十方の国において変現自在なり」と書かれていますように、私たち凡夫とは境界が違う仏様であり、そのお働きも智慧も、凡夫の智慧では計り知れないものです。ですから性別を言及しないというのは当然のことだと思われます。