自分の人生を引き受けよ ( Undertake Self-life )
自業自得 / 仏教語
石を池に向かって投げれば底に沈んでいくように、一つの結果には必ず原因となる行いがあります。そして自分のなした行動―業によって、次の行動は引き出されます。それが自業自得という考え方です。
いいことも、悪いことも、すべては自らの業の結果です。自らがなしたことに対する責任からは、誰も逃れることはできません。なぜなら私たちは、それぞれの人生において主人公であるからです。
思うようにいかない人生を誰かのせいにするたび、人生は自分から遠ざかっていきます。逆にしっかりと引き受けて、責任を果たすたび私たちは人生の主人公として生きることができるようになります。
「善因善果 悪因悪果」
と言いますが、人生はその行動を変えることで変わります。過去を懐かしんだり、縛られるのは終わりにしましょう。貪ることを止めて、分かちあうことを考えましょう。人生を引き受けることが、自由を生むのです。
【 『老いを生きる 仏教の言葉100』 ひろ さちや[監修] 】
哲学では「因果律(因果の法則)が説かれていて、『広辞苑』にはこのように書かれています。「[哲] 一切のものは原因があって生起し、原因がなくては何ものも生じないという法則。因果性の法則化された形式」。
「いいことも悪いことも、すべては自分の業(行為)の結果である」ということ、つまり、「善因善果 悪因悪果」、「自業自得」ということです。
ですので、「(他人のせいにするのではなく)自分の人生を引き受けることが、自由を生むことになる」と言われます。
※ 自業自得 self-act and self- receiving [ getting ]
※ 善因善果 a good cause and a good result
※ 悪因悪果 an evil cause and an evil result