尊い人間の命 ( Precious Human Life )
人間に生まれることが、如何に難しいかということを示す「盲亀の浮木」の喩えがあります。
「百年に一度、海面に浮かび上がる盲亀がたまたま海上を漂う流木に出会い、その木の穴に入り込んだ(首を突っ込んだ)という『雑阿含経(ぞうあごんきょう)』の寓話に基づく」『明鏡国語辞典』
また、< 2018・6・21 > の当ブログ「人間に生まれる確率」の中で、遺伝子の研究をしておられる村上和雄氏(筑波大学名誉教授)の言葉が忘れられません。「超天文学的確率で一人の人間が生まれる」というものです。その確率は限りなくゼロに近いと考えられます。
想像を絶するほどの生まれ難い人間の命ですから、とても尊い命だと言えます。更に、この自身の命は、阿弥陀仏より仏性を与えられた命ですから、先達方も言われるように、阿弥陀仏の命の一部を生きていることになります。人間の命の尊さが如実に知らされます。
※ 人の命ほど尊いものはない。( Nothing is more precious than human life. )