お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

おのずと起こるはたらきを受け入れる ( Take the Works That Happen Naturally )

 自然(じねん)といふは、「自」はおのずからといふ、行者のはからひにあらず。「然」といふは、しからしむといふことばなり 親鸞聖人御消息)

 「自然」とは、行者(念仏者)のはからいではなく、阿弥陀さまの願いによっておのずと起こるはたらきを意味します。親鸞は晩年、「自然法爾」(じねんほうに)という言葉を用いて「阿弥陀さまの願いのはたらきのまま」という表現をしていますが、これは「他力の思想」」を別のことばで述べているものといえます。

 私たちは誰でも物事がうまくいくように願います。しかし、自分の努力や才能とは関係なく、自然と導かれていく道というものがあるのです。ときには道からそれたり、歩みが進まないこともあるでしょう。そんなときでも「大きな願いのはたらきにおまかせする。おのずと導かれていく」との味わいを大切にしましょう。

  【 『 くり返し読みたい 親鸞 』  監修;釈 徹宗  リベラル社  】

 

 自然法爾」;〔仏〕人為を加えず、一切の存在はおのずから真理にかなっていること。また、人為を捨てて仏に任せきること。親鸞の晩年の境地。(広辞苑

 自身のはからいを捨てて、阿弥陀さまの絶大なお働きに任せ切ることが大切だと教えられています。