お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Comparison of Other Power to a Magnet(‘他力と磁石’の譬え)

 『教行証文類』「行文類」に「他力というは如来の本願力なり」と定義されていますが、それを譬えて「なほ磁石のごとし、本願の因を吸うがゆえに」(『注釈版聖典』201頁)といわれています。
 他力というのは、たとえば磁石が鉄を吸い付けるように、阿弥陀仏は、本願の因である念仏者を如来の方へ吸い寄せる不思議なはたらきを持っている。その磁石のようなはたらきを本願力とも、他力ともいうといわれるわけです。全て自力をまじえない百パーセントの他力の救いを見事に譬え表わされています。
   【 親鸞聖人の教え・問答集  梯實圓 】


 他力を磁石に譬えた例は「華厳経」にすでに記載されていることで、おそらく聖人は「華厳経」からヒントを得られたのだろうと梯師は言われます。
 磁石が鉄釘を引き付けるように、他力の磁石は凡夫の鉄釘を引き寄せます。煩悩具足の凡夫が、そのままの姿で他力によって救われて行く道理がなるほど、と納得できる分かりやすい譬喩だと思います。

My impressions:
Saint Shinran compares Other Power to a magnet, and sentient beings to an iron nail. Other Power attracts sentient beings just as a magnet draws iron, and Amida Buddha
leads them to Pure Land. I think this is an apt comparison and that this is an easily
understandable simile for us.