お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Life Is like an Onion(人生は玉ねぎのよう)

Life is like an onion: you peel off layer after layer and then you find there is
nothing in it.(人生は玉ねぎのようだ。ひと皮ひと皮むいて行くと中には何もないことがわかる。)

 
 今年も玉ねぎの収穫の時期になりました。我が家のほんの小さな畑でもそれなりの収穫がありそうですが、玉ねぎと言えば英語には上のような人生を表す文があります。人生というものを実にうまく表現していると思います。でも日本にもその表現に関して勝るとも劣らぬ詠があります。あの天下人として頂点まで上り詰めた豊臣秀吉の次のような詠です。
「露と落ち 露と消えにし我が身かな なにはのことも夢のまた夢」(露のようにこの世に生まれ、露のようにこの世から消えてしまう我が身であるなあ。何もかも、あの難波(現在の大阪)のこともみな夢の中の夢であった。)
※「なにはのこと」は「難波における事業」と「何はの[さまざまな]こと」をかけたもの。死期の近いのを感じた時の詠で率直な心情が述べられている。秀吉の辞世として伝えられている。(古語林 名歌名句事典より)
     
 人生の虚しさを表したものとしては、上の英語の言葉に匹敵するものです。ところで、晩年の良寛の作として「不可思議の弥陀のちかいのなかりせば なにをこの世の思い出にせん」という詠があります。    
 もし良寛が言っているように弥陀の誓願がなかったら、儚い人生のままで終わってしまうところでした。誓願があって本当によかったと思うのです。