お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Because of Slight Reasons(ちょっとした理由で)

 2年ほど前に初めて圧力鍋を買った時のことです。取り扱いを間違えると危険というイメージを持っていたので、熱心に使用説明書を読みました。図解つきで丁寧に説明が書かれ、メンテナンスの仕方も詳しく書かれていたのですが、その中でも特にいいなぁと思った箇所がありました。「取り外した部品はぬるま湯でやさしく洗ってください」という部分の‘やさしく’という言葉づかいです。これまで、いろいろな説明書を目にする機会はありましたが、このような言葉づかいがされているのに、お目にかかったことがなかったので、新鮮でとてもいい感じを受けました。会社の製品に対する愛情がその一言に込められているようで、誠実な姿勢が伝わってくるように感じたのです。実際、製品も気に入っていますし、私には受けの良い会社です。
 
 一方、少し状況は違いますが、そうでない場合もあります。ひところ、決まったように昼と夜の食事時にテレビで放送される、ある会社のトイレ消臭剤のコマーシャルがありました。せっかくおいしく食べている最中に、「くさ〜いトイレ」という言葉と共に大写しの便器と、そこに立ち込めるいや〜な臭いが染みついたような色の煙が映し出され、「トイレの臭い消しにはこの消臭剤、○○○を」と続くのです。目はそらせますが、耳はそらせても聞こえます。たちまち食欲減退でした。食事時でなければ一向に平気なので、時間帯を考えてほしいと思ったのですが、それはゴールデタイムを狙っての会社側の要請だったのか、テレビ局の意向だったのか、あるいは偶然だったのかは今も分かりません。いずれにしても、私としてはささやかな抵抗として、その会社の製品は買わないようにしようか、と思ったものです。つまり、そのような会社は私には受けが悪いのですね。
  
 ちょっとしたことが理由で気に入ったり、入らなかったり、こんなことが身の回りには溢れています。


The company winning popularity with me:             
I bought a pressure cooker about two years ago. Up to then, I had had an image that
a pressure cooker was dangerous if it was wrongly used. So I carefully read its
direction,in which I found an expressions that said, “Please wash the parts taken apart
tenderly.”I was deeply impressed with the word ‘tenderly.’ The word seemed to reflect
its company tradition and convey sincerity of the company. That is to say, the
company wins popularity with me.