お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Desolate Appearance in Winter(冬ざれ)

 今年もまた例年のように、12月初頭に強い寒波が襲来しました。           
冷たい雨が雪に変わり、空は一面どんよりとした鉛色に覆われています。辺りの景色も、雪に煙ってぼうっとかすんで見えます。風に吹かれて降る雪が、枯草の上にうっすらと積もり、またたく間に一面を白色に染めてゆきます。穂先に雪をかぶった立ち枯れたすすきも、寒風にさらされています。                               
 そんな荒涼としたさびれた冬の姿は、侘しさ以外の何ものでもありません。もし帰るべき温かい家がなかったらどうなるのでしょう。あまりの寂寥感に、ついそんな考えが頭をよぎります。                                     
 でも、辺りが夜のとばりに包まれる頃、家々の窓辺には赤々とした明かりが灯ります。その明かりの何と温かそうなこと。ほっとした安らぎを感じます。その温もりがあるから生きる力がわいてきます。                               
 心を温めてくれる明かりは、仏さまの優しいお慈悲に重なります。私の胸の中に宿って下さる「南無阿弥陀仏」。この明かりがあるから、今も、これからも、たとえ冬ざれのように厳しい苦境に立たされたとしても、くじけずに生きて行けるよう導いていただけるのです。 
(Moreover, the lights remind me of the great compassion of Amida Buddha. I have the
honor of having Namu-amida-butsu dwell in my mind: I have the light of the Buddha
in my bosom. That’s why I am guaranteed to be able to live, now and hereafter as well,
undeterred by any difficulty even if I may be in a predicament.)