We Never Meet without a Parting(会者定離)
いまははや一夜の夢となりにけり
往来あまたのかりのやどやど(存覚上人)
( It is already a night’s dream now, though I have repeated countless
lives and deaths with this impermanent world as a temporary residence.)
(この迷いの世界を仮の宿として、数えきれないくらい生と死を繰り返してきた。だが、今ではそれもただ一夜の夢となってしまった。)
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人の死はいつも突然やってきます。六月に入院されてから、退院されるのを心待ちにしていたのに、Eさんの訃報はあまりに意外でした。長年の交流の中で親交を深めていただけに、悲しみは言い表しようもありません。
上の歌は存覚上人の辞世の歌です。「御一代記聞書」の中に見つけました。今の私の気持ちに一番しっくり来る歌です。Eさんのことをしのびつつ、会者定離のこの世のならいを悲しくも厳しい現実として受け止めています。