お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

What You Should Do in the Pure Land(浄土でなすべきこと)

 教えというのは、私たちに何が本当かということをまず知らせます。私たちにとって一番大事なことは、何が本当かということを知ることです。それがわかれば、少しずつでも軌道修正してゆこうという心が出てきます。これが正しい、これは間違いだということがわかれば、少しずつでも軌道修正して、迷いからさとりへという方向性が持てるのです。仏道というのは、その方向性をつけることです。完成することではありません。この世にいる限り、完成はしません。それは、まず無理です。個性を持ったまま、他の一切と調和し、一切を包み込んでゆくようなおおらかな生き方というのは、この娑婆で飯を食べている限りは開かれてはゆきません。だからお浄土で完成させると言われているのです。これが本当だということをみんなに知らせて目覚めさせ、少しずつ軌道修正させてゆくのです。そのためにはたらいてゆくのが仏さまの仕事です。お浄土へ往けば、私が今度はそういう仕事をさせてもらわなければなりません。もう間もなくです。(以上は梯實圓師の説法です)
    【 『闇を照らす光の言葉』  梯實圓 淺田恵真 】       
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 この世で仏教の教えを聞いたなら、私たちはその教えに従って、少しずつでも間違いを直すよう軌道修正してゆこうという気持ちが生まれてきます。これは、仏さまのお働きによってそのように導かれるのだといわれます。その後浄土に生まれてからのことについては、上記、梯師の文の後程に書かれている親鸞聖人の言葉の中に端的に述べられています。   
“お浄土へ往生した者は、直ちに仏さまと同じさとりの身となり、今仏さまがなさっているように、迷っている人々を喚び覚まし救うはたらき、すなわち還相摂化(げんそうせっけ)をさせていただく。言い換えればすべての人々を救うために往くのだ。”
 凡夫の身である私には、想像の範囲を超えていますが、親鸞聖人の言われていることは、仏さまが仰っていることですから、間違いのないことです。生きている限りは、軌道修正しながら(させられながら)歩んでいきたいと思います。                

[広辞苑]
摂化(せっけ)
[仏]摂取化益(せっしゅけやく)の意。衆生を救いとり、利益を与えること。       

[英訳親鸞聖人著作集(英訳のみ)]
往相回向oso eko
Outgoing (i.e., outward from birth-and-death), which effects man’s birth in the Pure
Land.(迷いの世界(この世)を抜け出て、浄土に生まれること)            
還相回向genso eko
Returning (into birth-and- death), by which the person of shinjin comes back into the
defiled world in order to work for the enlightenment of all beings.)(迷いの世界に戻り、すべての人々を喚び覚まし救うはたらき)