お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

『明日をひらく「一期一話」』(7)

           おしえ(2)                    
 大無量寿経に「小慾知足(しょうよくちそく)」という言葉があります。人間は、貪欲な動物でありまして、欲しいものは何でも欲しがります。他の動物は、腹が満たされていれば、どんなおいしい獲物がありましても獲ろうとはしません。
 私の家に「知足安分」という額があります。なかなかこのようにはいきませんが、努めて無駄のものは買わないようにと思っています。(p.161)(富山市 僧侶 安川章映)
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 この文から連想されますのは、『御一代記聞書』に書かれている次の文です「蓮如上人が廊下をお通りになっていたとき、紙切れが落ちているのをご覧になって『阿弥陀仏より恵まれたものを粗末にするのか』と仰せになり、その紙切れを拾って、両手でおしいただかれたのでした。『蓮如上人は、紙切れのようなものまですべて、仏より恵まれたものと考えておられたので、何一つとして粗末にされることはなかった』と、実如上人は仰せになりました」。 


 安川師は、「小慾知足」を念頭に置いて、「努めて無駄なものは買わないようにと思っています」と言っておられます。                            

 紙切れ一枚たりと「すべてはお弥陀さまから恵まれたもの」と教えられている蓮如上人の言葉と合わせて、安川師の姿勢に倣いたいと思います。        
( I’d like to follow Mr. Yasukawa’s attitude together with the Rev. Rennyo’s words
that all is given to us by Amida Buddha even if it may be only a sheet of paper. )