お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Transmigration (輪廻)

 「信心のさだまるときに ひとたび摂取して すてたまはざれば 六道に輪廻すべからず」と唯円は書いています。信心がさだまり、弥陀の心光の中に摂取された人は、永い間やってきた六道の輪廻をもうやる必要はないのです。お互い長いことこれをやってきたんですね。善導大師は「曠劫よりこのかた」と言っておられます。無始以来やってきたその生死輪廻をもうする必要のない身にしていただいたのです。そのことの不思議さに驚き、喜ばねばなりません。このことに驚くことが人間にとって最も大事なことです。        
  【 『即身成仏と信心決定「歎異抄」第十五条』 大峯顯 百華苑  】      
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 考えてみますと、私たち人間は本当に危うい世界に生きています。過ぎ去った過去は、夢、幻のように消えていきますし、一寸先は闇です。また、この身は常に死と隣り合わせですし、世の中に生じるさまざまな事件、事故、人間同士の衝突、天変地異等々….苦しみに満ちた人生と言っても過言ではありません。                        


 でも、「弥陀の心光の中に摂取された人は」このような不安だらけの人生を、もう繰り返さなくてもいいのです。「無始以来やってきた生死輪廻をもうやる必要のない身にしていただいた」からです。                                
 『御文章』一帖八通には、「そもそも人界の生を受けて、遇い難き仏法に既に遇える身が、徒らに空しく奈落に沈まんは、まことにもって浅ましきことにあらずや」と蓮如上人は仰っています。人界(人間界)に生まれたからこそ、仏法を聞き弥陀の心光に摂取されるという良縁に恵まれるのですから、この機会を見逃すことは、「宝の山に入りて手をむなしくしてかえらんにことならんものか」と御文章に言われている通りです。           


 大峯師の「このこと(無始以来やってきた生死輪廻をもうやる必要のない身にしていただいたこと)が人間にとって最も大事なことです」の言葉を、しっかりと受けとめたいものです。    
(Amida Buddha surely saves us from our transmigrations we have long continued
since countless kalpas ago. It is the most important for us human beings to be
amazed with this fact. )