To Live a Long Life(長生き)
(略)長生きしたいという願いならお寺に参らない人でもちゃんと知っていると思います。ところが、お浄土に生まれたいという願いは、仏法を聞かなかったら、絶対にわからないのです。長生きしたいということとお浄土に参りたいということとは全く違う願いです。人生はどれだけ長生きしたところで、必ず死ぬ生死の生ですから、お浄土の生じゃありません。長生きして死んだから大往生というわけではない。死んでもまた別な生死の存在形態をとって、この私というものはあり続けるというのが仏さまの教えです。そしてきっと今ここで持っているのと同じような苦しみを持って生きていることでしょう。
【 『宗教的回心「歎異抄」第十六条』 大峯顯 百華苑 】
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ここでは、長生きしたいという願いと、お浄土に参りたいという願いとは全く別のものだと言われています。この世の長生きしたいという願いは、誰に教えてもらわなくてもわかりますが、お浄土に参りたい(生まれたい)という願いは、如来さまに教えていただかなければわかりません。
真の意味の長生きは、お浄土の生、つまり、死なない命を頂くことですから、
( To live a long life in a true meaning is that we are given the life in the Pure
Land, or the life which does not die. )
それには、仏法を聞き、お浄土行きの身にしていただく以外にありません。