お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Lying and False World(虚仮の世)

 目先のことにとらわれ、先を見通すことなどできない私たちは、仏教の教えをとても軽く見ています。何を教えているのかを知らない人、間違った教えを身につけている人たちもずいぶんいます。                                  
 (略)                                     
 この世をいかに快適に生きるかということには血眼になっても、自分の出て行く後生はみえないままです。時代や社会に対応する教えであるとことを望む前に、自分自身のことを気づかわねばなりません。ようやく人間に生まれてくることができたのに、また苦悩の世界を流転することなどだれも望むはずなどありません。人間に生まれて、やっとそのことを知ることができたのです。                              
 私は虚仮なる世間に生きています。仏教の真実に触れて、目を覚まさせてもらうしかありません。                                     
   【 『私のものさし 仏のこころ』 西光義秀 探究社 】           
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 広辞苑には、「虚仮(こけ)」の意味を次のように書かれています。「[仏]内心と外相とがちがうこと。真実でないこと。歎異抄『ひとへに賢善精進の相をほかにしめして、うちには虚仮をいだけるものか』(“ Are not people indeed outwardly expressing
signs of wisdom, goodness, or diligence, while inwardly embracing falsity” ? )」。            


 私は虚仮の世に生きています。この嘘と偽りに満ちた世には本当の幸せはありません。仏教の真実に出遇わなければ苦しみのままで終わらなければならないのは明らかです。一寸先は闇という儚い世にあって、永遠に続く後生こそ一大事であると説く仏教の教えを傾聴することが、何よりも求められています。