お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The World of a Child of Two(2歳の世界)

 過日、山口県の山中で2歳0カ月の男児が行方不明になり、3日後に曾祖父宅近くから約560メートル離れた山中の沢で無事保護されるというできごとがありました。      
 連日の猛暑の中で起きたことです。幼児であるだけに、なぜ熱中症になることもなく、また、なぜ体力が持ったのか、心理面はどうだったのか、新聞(朝日)に報じられていたことに関心を引かれ、まとめてみました。                        


 まず熱中症については、子供の事故に詳しいある医師の話では、「沢の近くで比較的涼しく、木陰で休憩できていた可能性が高かったことが功を奏したのではないか」ということです。また、体力面については、「水分は沢の水などを飲んで取った可能性があり、体脂肪を消費することで体力を維持した」ことがあげられています。              


 では、たった一人で2晩過ごしていたとしたら、心理状態はどんなものだったのか。2歳児などの心理を研究するある心理学者の話は次のようです。「大人が思う以上に冷静で、夜の暗闇も怖くなかった可能性はある。実際に2歳頃までの子供は部屋を真っ暗にしても怖がらず眠れることが多い。ところが、4〜5歳になると見えないものを想像する力が育ち、暗闇で葉が揺れる音におびえたりしてパニックになる可能性が高い」。          


 このようなことから考えますと、2歳児だからかえって良かったのではないかと思われます。ただ、この夜の暗闇については、その場所を実際に夜、訪れて取材したあるテレビ局のレポーターによりますと、一寸先も見えない漆黒の闇といった状態だったそうです。  


 次に、男児が一人で山に入って行った心理について、同心理学者の話は、「2歳児は、下半身が安定してきて、歩いたり、跳ねたりすることが楽しくてしょうがない時期であり、また、好奇心が強くなる時期だからではないか」ということでした。それに、「実際に、2歳児がチョウやトンボ、木洩れ日、風の音など数メートルずつ夢中になるうち何百メートルも移動していた」というのもよくあることだといいます。                


 私自身は2歳の頃のことは何も覚えていません。当の男児は、ほとんど誰もが体験したことのないような強烈な体験をしたと思われますから、大人になっても覚えているものでしょうか。                                    


 ともあれ、無事に保護されたことは非常に喜ばしいことです。生まれ難い人間に生まれた大切な、大切な命です。仏教信者の一人として、男児には是が非でも仏教を聞く人に成長してほしいと願わずにおれません。( Anyway, it is really delightful news
that the child was protected safe and sound. He was born in this world although being born a human being is very difficult. That’s why his life is extremely precious. I, as one of the believers of Shin Buddhism, cannot but hope that he will hear the Buddhist
teaching at all costs in the future. )