言葉遣いの大切さを痛感 (To Feel Keenly the Importance of Language) (2)
前回に続き、言葉遣いの大切さについて考えてみたいと思います。
一昨年6月、神奈川県の東名高速で、一家4人が乗る車を男が煽(あお)り運転で停止させ、大型トラックによる追突事故で夫婦を死なせるという事故がありました。男が事故直前にパーキングエリアでの駐車の仕方で、被害者の夫から「邪魔や ボケ」と注意され、激高したことに端を発したといいます。情報では、夫は停止後に「けんかを売ってません、すみません」と謝ったそうですが、男の激高は収まらなかったのです。
また、昨年4月には、滋賀県彦根市の交番で拳銃による警官射殺事件が起きました。部下の警官が上司から、書類の訂正などの件で注意されたり、また激しく叱責されて、「できの悪さは親のせいか」となじられたことが発端になったといいます。
非常に残念なことは、これらの事故が言葉遣いがきっかけになっていることです。煽らない言葉遣いといったものが求められます。しかし、人間は感情の動物、カッときたら何をしでかすかわからない一面を持っています。やはり常日頃の、感情をコントロールする心構えも必要ではないかと考えます。
それにしましても、犠牲になった三人の方々の命が、発した言葉の代償になったとは、極めて遺憾です。「言葉遣いの大切さというものを、三人の方が私たちに教訓として残して下さったのだと思いたいものです( I’d like to think that the three persons have left the importance of Language to us as a lesson.)。」 亡くなった方々の死を無駄にしないためにも、言葉遣いには十分気をつけなければならないと思います。