他人を害しない言葉を話そう ( Let’s Use the Words That Do Not Hurt Others. )
ブッダは『ダンマパダ(法句経)』でこう示しています。
「人を傷つける言葉を言うことなかれ
言われし者は必ず言い返す
怒りを含む言葉は苦痛を与え
その報いは必ずわが身に至る」
悪い言葉を述べると自分の徳を損ない、運を悪くするのです。言葉が運を決めるなどということは、普通は考えないでしょう。それを具体的に教えてくれたところにも、ブッダの偉大さがあります。
私もかっとする性格があり、悪い言葉をずいぶん使ってきました。今は、それを大いに反省しているところです。
言葉は一言たりとも相手を傷つけないようにすべきなのです。日本では、言葉を言霊(ことだま)といって霊的な力を持つとします。これをブッダの考えと結びつけると、言葉は言った人間を不幸にも幸福にもするということになります。
【 『イヤな思いがスーッと消えるブッダのひと言』 高田明和 中経の文庫 】
高田氏は、お釈迦さまの言葉に、「ブッダの偉大さがあります」と言っておられます。「仏語に虚妄なし」という言葉と重なります。
「言葉は言った人間を不幸にも幸福にもする ( Words make human beings happy
and also unhappy. )」。心に響く言葉です。