恐ろしい言葉 ( The Fearful Words )
「人が生まれたときには、実に口の中に斧が生じている」
スッタニパータ(「経集」)
この言葉の後には「愚者は悪口を言って、その斧によって自分を切り裂くのである」と続きます。生まれながらにわが身を殺してしまう斧が口に生えているとは、実に恐ろしいことです。また、同経典には「自分を苦しめず、また他を害しない言葉のみを語れ、それが善い言葉である」とも書かれています。
「言葉には、いくら注意してもし過ぎることは無いということですね (You cannot
be too careful when you use language, can you? )。」
※ スッタニパータ;原始仏典の中で最古のものとされるパーリ語で書かれた経典。「経集」と訳され、長短さまざまな経典を集め、5章に分ける。『広辞苑』