お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

どんな人生も輝いている( Any Life Is Bright ) 

 諸法実相 / 法華経                              

 私たちは、元気なことを素晴らしい、お金があることを素晴らしいと考えます。一方で歳を取って、身体が衰えてしまうことを、自分の価値がなくなってしまったと思い悩みます。 

 もともと人の姿は歳を重ねるにつれて、移り変わっていくもの。しかし、姿は変わっても、私という存在の価値がなくなるわけではありません。そう考えてしまうのは、世間の物差しで物事を見ているからです。                            

 世間には勤勉な人間もいれば、怠け者もいます。そのどちらも素晴らしい。それが諸法実相(あらゆるものが、真実である)という言葉です。                 

 定年で会社の仕事は終わるかもしれません。しかし、人生という仕事は残っています。この仕事を成し遂げるには、世間の常識から逃れることが大切なのです。         

 諸法実相の物差しで世界を見つめるなら、どんな人生も百点。どんな自分でも構いません。誰かをうらやむ必要はないのです。                       

    【 『老いを生きる仏教の言葉100』  ひろ さちや[監修]  】       

 

 「諸法実相の物差しで世界を見つめるなら」とありますが、これは、「如来の物差しで見つめるなら」と考えればよいでしょう。                       

 『浄土和讃』には、「十方の如来は、衆生を一子のごとく憐念す」とありますように、私たち一人一人は、阿弥陀如来を初め諸仏方から一子のごとく憐念されているのです。つまり、誰もが価値ある存在だと認められた、輝ける存在であります。私たちには100人いれば100通りの人生があります。誰かのまねをしたり、うらやむ必要などありません。      

 如来方から、価値ある存在だと認められていることほど、心強いことがあるでしょうか。( Do we have anything another encouragement that we are admitted to be the

valuable existence by tathagatas? )