『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons ) (15)
遠く離れていようと、生きてさえいれば、互いに会える可能性を残しています。野辺の送りの悲しみは、その可能性がゼロになるからです。出会いがあればいつか別れが来るのですが、特に今生のわかれとなると、それが肉親であっても、友人であっても「あなたに出会ってよかった、ありがとう」と言えるような別れでありたい。
そして、もしお浄土での再会を約束できれば、別れの涙は仏法にあえた喜びによってやさしく包まれるでしょう。(砺波市 浄土真宗本願寺派傳教寺住職 吉江忠了)
【『ありがたい深い話』野辺の送りー富山編 富山新聞社 】
臨終に、浄土での再会を約束できる人たちこそ、この世に生を受けて最高の人生だったと、わが身を振り返ることができるでしょう。「聞き難い仏法です。出あえて良かったと心から思わずにはいられません( It is extreamely hard to hear Buddhism. I can't
help thinking from the bottom of my heart that it was very good for me to hear Buddhism. )」