お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

苦しむときは、しっかり苦しむ ( When We Suffer, We Should Suffer Thoroughly)

      忍辱(にんにく)  /  法華経

 自分に降りかかってくる苦しみに対して耐え忍んで生きなさい。そして、いまやるべきことをやりなさい。それがこの言葉の意味です。

 仏教ではこの世のことを娑婆(サンスクリット語で「忍ぶ」の意)と呼びます。つまり、思い通りにいかないことに対しては耐え忍ぶのが、この世のあり方なのです。

 ひとりの老後を過ごすことが、たとえ自分の意に添わぬことであったとしても、自分の人生を否定しない。苦しみは苦しみとして引き受けて、そのうえで自分がやるべきことをやる。

 すると、思い通りにいかないことは多いけれど、実はこんなことができるのではないかという発見が生まれてきます。苦が苦でなくなっていくのですね。苦しむときにはしっかりと苦しむことが、結果的に苦を楽に変えていくわけです。

 ひとりの老後もまたよしという瞬間は、そこに生まれてくるのです。

         『  老いを生きる 仏教の言葉100 』

 

 娑婆と呼ばれるこの世は、思い通りにいかないことに対しては耐え忍ぶのが、そのあり方であると言われます。

 つまり、「苦しむときはしっかり苦しむことが、結果的に苦を楽に変えていくことになるからだ」と教えられます。今かかえている苦しみから逃げずに、受け入れていくことが求められるのですね。前々回書きましたが、「自分の気持ちと仲良くする」ことだとも言えるでしょう。

 忍辱 (endurance);[仏] 六波羅蜜(ろくはらみつ)の一つ。もろもろの侮辱・迫害を忍受して恨まないこと。『広辞苑