お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

悩み苦しむ人ほど救われる ( Those Who Worry and Suffer Are More Saved )

  善人なほもって往生をとぐ。いはんや悪人をや (歎異抄

 「善人でさえ浄土に往生できるのだから、まして悪人ならばいうまでもない」というこの言葉は、『歎異抄』の中でも最も有名なものの1つです。初めてこの言葉を聞く人は疑問を感じるかもしれませんが、この言葉こそ『歎異抄』を象徴するものであるといえるでしょう。

 ここでいう「善人」とは、修行などにより自力で悟りを得ようとしている人のことです。そして「悪人」は、様々な煩悩を抱えながら悩み、迷う人たちのこと。つまり私たちのことを表します。自力で往生しようとしている人さえも阿弥陀さまは救ってくださるのだから、苦しみの世界にいながら阿弥陀さまを頼る人ならば、なおさら往生できるということです。迷いながらも、必死に救いを求める私たちの手を、阿弥陀さまはまず先につかんでくださるのです。

  【 『 繰り返し読みたい 親鸞 』  監修;釈 徹宗  リベラル社  】

 

 ここで言われている、善人、悪人についてまとめますと、善人とは自分の力で、つまり、自分の行で浄土へ行けると思っている人です。また、悪人とは、自分を悪人と自覚している人で、阿弥陀さまに頼らなければ救われないと思っている人です。

当然ですが、自力では救われず、他力で救われるということですね。