師や親を非難するのは罪である ( It Is a Sin that Criticize One’s Mentor or Parents )
師をそしるものをば、謗法(ほうぼう)のものと申すなり。おやをそしるものをば、五逆のものと申すなり (親鸞聖人御消息)
「謗法」は仏教の教えを非難すること、「五逆」は父や母を殺すなどの五つの重い罪で、Ⅰつでも犯せば無間地獄に落ちるとされています。仏教では、師や肉親を非難したり、悪口を言ったりすることはとても思い罪なのです。
死や親のおかげで成長させてもらったにもかかわらず、大人になるにつれて師の教えを軽んじたり、年老いた親を疎ましく思ったりすることはないでしょうか。自らを省みてそのような態度に気づいたら、未熟な自分がいかに師や親から多くのものを与えられたかを思い出してみてください。原点に立ち返ることで、謙虚さや素直さを取り戻すことができるでしょう。
【 『 くり返し読みたい 親鸞 』 監修;釈 徹宗 リベラル社 】
大恩ある師や両親を非難することは、「五逆罪」というとても重い罪であると教えられています。
「五逆罪」[ 仏 ] 五種の罪悪。父・母・阿羅漢(あらかん;仏教の修行の最高階級、また、その階級に達した人)を殺すこと、僧団の和合をこわすこと、仏の身体を傷つけること。他にも説がある。これを犯せば無間地獄に墜ちるという(広辞苑)
大切に成長させてもらった師や両親には、感謝こそすべきで、非難などしてはならないのですね。