人はともすれば、教えについて語るとき、自分だけがよくわかっていると、思い込んで、偉そうに語る。だが本当に阿弥陀如来の眼にめぐりあった者は、私はどうしようもない駄目人間だということがよくわかるから、ただこんな私でも生き生きとよみがえったことを有り難く思い、その心をみんなに伝えずにはいられないだけなのだ。
【 現代語訳 『 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英 法蔵館 】
本当に阿弥陀如来の眼にめぐりあった人、つまり、救われた人は、自身が駄目人間だということが良く分かると言われます。ですから、その心を本物の説法として伝えずにはいられないだけだと強調されています。心強いことです。