お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

2013-01-01から1年間の記事一覧

A Give-and-Take Relation(持ちつ持たれつの関係)

私はある時期、約一年半、夫の介護に携わりました。介護する側の私としては、全面的に介護を引き受ける心構えをして、そのことを当たり前だと思っていました。しかし夫からは意外にも時には、「すまんなぁ、迷惑かけて」という言葉が返ってきたことがありま…

My Birthday(誕生日)

父母がともに逝ってしまった今、誕生日になると思い出すのは父母のことです。 「十億の人に十億の母あらむも 我が母にまさる母ありなむや」と、暁烏敏(あけがらすはや)【1877-1954。真宗大谷派の僧侶】は母への思いをつづっています。私も母に対する思いは…

The Words of My Mother-in-Law(義母の言葉)

「優しい言葉が一番」、「優しい言葉が一番のごちそう」というのが、義母(はは)の家を訪れるたびに聞いた義母の口ぐせでした。年老いてから、長年寝たり起きたりの生活を余儀なくされた義母にとっては、他人の世話にならずには生きられない身でしたから、…

All People Are the Same Age(みんな同い年)

ちょうど二年前の3月11日は東日本大震災が起きた日です。あの日、テレビに映し出された光景は凄まじいものでした。家や車や道路、田、畑等、そこら一帯のすべてが次々と大波に吞みこまれてゆく様子は、まるで映画の一シーンかと見紛うほどで、とても現実…

‘ No more than ’ and ‘ no less than ’(「〜しか」と「〜も」)

* 私のブログの読者が10人である時 「読者は10人しかいない」 ( My blog has no more than 10 readers.) と考えるより、 「読者は10人もいる」 ( My blog has no less than 10 readers.) と考えます。 * 50問中3問間違った時 「問題を3問しか間…

The change of my mind(心の変化)

(昔) 「こんなに幸せでいいの?」__(心の声)「何だか後がこわい」 (今) 「こんなに幸せでいいの?」__(心の声)「うん、いいんだよ」 In the past: “Am I right to be so happy as this ? ” ____ “ Somehow I feel uneasy in the future.” (the v…

The Story of a Certain Wondrously Excellent Person(ある妙好人の話)②

耳の聞こえない妙好人 これはまだ近年のこと、山口県下松町というところに、口も耳も聞けない香林保一という妙好人がおりました。ある時、三尺独笑という医者が他力安心座談を試みました。 (以下、三尺独笑を「三」、香林保一を「香」とします。) 三:あな…

Causes of Death(死の縁)

この一週間に、立て続けに二羽のカラスの死骸に遭遇しました。カラスの死骸を見ることなど、年に一回もあるかどうかなのにと、この頻度の高い出会いに少し驚いています。また前回ここで、元気なカラスの様子を話題にしただけに、寒風にさらされながら、道端…

Crows(カラス)

こちらに移り住んでから、この時期に限って、極めて珍しい光景に毎日出会っています。その光景とは、カラスの一種の行動パターンとでも言うべきものでしょうか。晩秋から冬の間、毎日約三カ月に亘って続いている行動です。夜が白々明けるころ、カアー、カア…

The Story of a Certain Wondrously Excellent Person(ある妙好人の話)①

極楽からの使者 これは昔のこと、丹後の国普光寺に、深く深く浄土を願う上人がおりました。上人はかねて、世間一般の取り行う年の初めの祝いごとを、自分もしてみたいと思っていました。そこで大晦日の夜、ただ一人の小僧に手紙をしたため、夜があけたら、こ…

The Poem by Fumiko Hayashi(林芙美子の詩)

彼女の人生苦の中から、お釈迦さまに救いを求めた一篇の詩が『放浪記』の中に出てくるので紹介したい。 お釈迦様 5月×日 私はお釈迦様に恋をしました 仄(ほの)かに冷たい唇に接吻(くちづけ)すれば おおもったいない程の 痺(しび)れ心になりまする ピ…

My Contributions to the Newspapers(新聞投稿文)

先日、物の整理をしていたところ、私が以前、気の向いた時々に新聞に投稿して、たまたま採用された時の新聞が出てきました。その新聞紙は古びて黄色く変色したり、まだあったはずのものが無くなったりしていました。せっかく採用された文を反故にするのも忍…

Ryokan as a Wondrously Excellent Person(妙好人としての良寛)

良寛さんは念仏者でもあった。「草の庵にねてもさめても申す事 南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」「良寛に辞世あるかと人問はば 南無阿弥陀仏というと答へよ」。 私が良寛さんを妙好人として挙げたのは、地位、名誉、財、権力に近づかず、慈悲と法楽に生きた、古来…

Issa Kobayashi as a Wondrously Excellent Person(妙好人としての小林一茶)②

一茶の俳句は二万句ほどある。不幸続きの生涯でありながら、それに負けまいという心が独特の風刺とユーモアをもって伝わってくる。 この独自の品位というべきか、優しさの中に、私は「触光柔軟」という『無量寿経』の三十三願を思う。一度仏の慈悲と光に触れ…

The National Center Test for University Admissions(センター試験)

最近よく新聞の読者の「声」欄で、年配の人たちの学習の再開とでもいうべき内容の記事を目にします。つい先日も、60代の男性の数学と格闘中であるという「声」が載っていました。興味が新たに涌いたとか、認知症予防のためだとか、各教科を学ぶ理由は各人そ…

Issa Kobayashi as a Wondrously Excellent Person(妙好人としての小林一茶)①

俳人一茶の名はあまりにも有名ですが、信仰の人としての一茶はあまり知られておりません。 一茶もまた、南無阿弥陀仏にまかせ切った無二の信者であったのです。一茶は宝暦十三年五月五日、信濃国水内郡柿原の百姓の子に生まれたが、生みの母は三歳の年の八月…

The Meaning of Namu-amida-butsu(南無阿弥陀仏ということ)

帖外御文第111通 南無阿弥陀仏の六字の意味は、すべての人びとがはじめて往生を願うということです。そこで、「南無」の二字は、「み仏のはたらきにより今を生きぬき永遠の命をいただきます」と、阿弥陀さまに心からお従いするという意味です。また、「阿…

The Words in the Calendar (カレンダーのことば)

(1月)これからではない すでに「救いのみ手」のなか (2月)本当の「話し合い」は聞き合うこと (3月)「きばり心」を抜いたとたんあんな快い安らぎの世界に変わる (4月)大きな願い(本願)に生きる以外ほんとうの自分に育てる道はない (5月)「あ…

The Dream Mother Had(母の見た夢)

徳大寺の唯蓮坊が、「摂取不捨」とはどういうことなのか知りたいと思って、雲居寺の阿弥陀仏に祈願しました。すると、夢の中に阿弥陀仏が現れて、唯蓮坊の衣の袖をしっかりととらえ、逃げようとしても決してお放しにならなかったのだそうです。この夢によっ…