お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

2014-01-01から1年間の記事一覧

The Words Originating from Buddhism(仏教由来の言葉)

日本語にはその語源を仏教に持つ言葉が多くあるといわれます。たとえば、『さすらいの仏教語』(玄侑宗久著)によりますと、「どっこいしょ」という言葉は人が立ち上がる時によく使われますが、語源は「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」で、これがなまっ…

A Mystery(不思議なこと)

称名念仏は阿弥陀如来の行であると教えられています。即ち念仏を称えることは人間の行ではないのですから、私が自発的に自分の力で称名することは絶対にできないわけです。 ところが、「南無阿弥陀仏」と念仏が無意識のうちにでも口をついて出てくるとは、な…

Hydrangeas(あじさい)

梅雨の季節。公園で雨に濡れながら咲くあじさいが美しい。この花があるからこそ、単調な風景も一気に華やいで見えます。 ある人の歌が目に留まりました。 しみじみと父母しのぶ六月はあじさいが雨を美しくする この歌にハッとしました。雨があじさいを美しく…

Halo (日暈・ハロー)

梅雨に入り、曇天が続くようになりました。まだ一か月以上、この梅雨空とつきあわねばならないのかと思うと、かえって対照的に先月のあの美しかった五月晴れの日のことを思い出します。 あの日、ふと青空を見上げたとき、太陽の周りに虹の輪ができていました…

The Name of ‘Shinran’(「親鸞」という名前)

親鸞聖人のお名前「鸞」について、その物語を牧野光博氏(岐阜・大性寺僧侶)が以前聞いた話として氏自身の法話の中で語っています。 「鸞」は中国の伝説の鳥で、羽は五色の光を放ち、輝くように美しい。また声は五音の音色を奏で、すべてをうっとり魅了して…

Causal Conditions(縁)

砂場で、幼い子どもが、時の経つのを忘れて、砂山を作って遊んでいるのを見かけることがあります。 大地、砂つぶ、子どもの作業、これら一つひとつが原因(縁)となり、砂山ができあがります。この中の一つの原因が欠けても、砂山はできません。そして、やが…

The Moment of Dying(死の瞬間)

題名『死の瞬間』(著者:毛利孝一、1909年 – 2002年、内科医師)に引かれてこの本を読んでみました。 この中で著者は自身の二度にわたるニアデス(臨死)体験から次のように書いています。「一般に死につきものの苦しくて暗くてまがまがしいイメージとはう…

“I'm Mike”(「“アイム・マイク” - 俺、マイクだよ」)

日本で流行っている「オレオレ詐欺」のような手口は、米国で生まれて広まることが多く、これが日本で模倣されたと見られているそうです。 つまり元祖は米国だったわけです。米国でも息子を装って高齢者を騙す犯罪が多いということですが、その手口は「アイム…

Happiness (幸せ)

のんびり昼寝をしたっていい。そこで生まれるおだやかな気持ちや、楽しい一瞬。それが幸せそのものです。(ひろさちや _ 宗教評論家) 幸せは遠くにあるのではないのですね。 幸せはすべて心にある ( Happiness is all in the heart.) というイギリスの諺も…

Spring in Full Swing(春爛漫)

" Pippa's Song" The year's at the spring, And day's at the morn; Morning's at seven; The hillside's dew-pearl'd; The lark's on the wing; The snail's on the thorn; God's in His heaven _ All's right with the world! _ Robert Browning;(英国の…

The Words in the Calendar _ Belatedly(カレンダーの言葉 _ 遅ればせながら)

(1月)ほとけさまのお心を家庭に (2月)自分は自分の主人公 光いっぱいの自分にしていく責任者 (3月)はたらきづめにはたらいて下さる仏さまの大きな願い (4月)小さくてもいいのだよ あんたの花を力いっぱい咲かせておくれ (5月)どの木もどの草も輝き…

Freedom (自由)ということ③

お念仏とともに人生を生きる人の道は何の妨げもない道だというのです。お念仏という一筋の道は無限の解放空間でありまして、そこにはどんな邪魔者もありません。「無碍」とは、いろいろな邪魔者が出てきても、それが必ずしも邪魔物ではなくなってしまうとい…

Freedom(自由)ということ②

「自由」の意味を改めて辞書で調べてみますと、「一般的には責任をもって何かをすることに障害(束縛・強制など)がないこと」(広辞苑)とあります。私たちは時間や仕事、家庭、個人をとりまく社会との関わり等は避けて通れませんから、これらが束縛の源に…

Freedom (自由)ということ①

ここ最近、自由ということについて少し考えさせられることがありました。まず、ある日の新聞の「声」欄に、86歳の女性が高齢者はどのように生きるのが幸せか、について次のような意見を投稿していたことです。「高齢者は自由気ままに生きるのが一番で、本音…

Mutual Sympathy between Two(感応道交)

いつもこの南無阿弥陀仏に相談したら良いのです。南無阿弥陀仏は如来さまに対する報謝の言葉でもありますけれども、また自分のいろんな悩みを如来さまにさらけ出すことでもあります。「如来さま、私は病気で寂しゅうございます。もう残り少ない命になりまし…

You Are What You Eat(あなたはあなたの食べるもの)

最近、新聞で二つの英語表現が目にとまりました。一つは、You are what you eat.(直訳:あなたはあなたの食べるものである→ あなたはあなたの食べるものでできている→ あなたという人はたべるもので決まる)という慣用句で、食の重要性を表しています。この…

It Was Close! (もう少しで!)

先日のこと、そろそろ、ジャガイモの植えつけ時になったので、少しばかりの畑をスコップで掘り返しました。いつもながら土の中からは、ミミズ、それに乳白色や黒褐色の丸形でころころした芋虫の類がよく掘り出されます。 ところが今回はびっくりしました。や…

Shinjin Is Difficult to Realize(難信)

この信は決して易しくはないということを、親鸞聖人は「難信」という言葉で語っておられます。本願を信ずることくらい難しいことは他にありません。なぜかと言うと、自分の力で信心を起こすことは決してできないからです。他力の信心とは、阿弥陀如来の心が…

To Weave Days(日々を編む)

今日は誕生日 Today is my birthday. 私ひとりの新たな年への節目の日 It's the turning-point to a new year of my own. 阿弥陀さまの透明のお慈悲に染められた Dyed with Amida Buddha's transparent compassion, まだ歩いたことのないまっさらな日 It's a…

Realizing Shinjin(信心ということ)

先日、第4回真宗合同布教大会の動画がネット配信されました。その中で本願寺派の石田智秀氏(北海道・妙法寺)の「信心」についての説法が心に残ったので、その内容を簡単にまとめてみました。 (まとめた文) 「聞即信」とは「聞いたそのまんまが信心です」…

Butterbur Flower Stalks(フキノトウ)

春とはいっても名ばかりで、ここしばらくまだまだ寒く、朝目覚めると辺り一面雪景色という日が続いています。特に今年は寒さが厳しいとか。でも太陽が照れば、あっというまに雪も溶けてしまいます。それだけ春の日ざしは暖かみが増しているのでしょうか。し…

Only Today(今日だけ)

今日ばかり おもふこころを 忘るなよ さなきはいとど のぞみおほきに (今日を限りの命だと思う心を忘れてはならないぞ。そうでないと、この世のことにますます欲が多くなるから) 覚如上人の詠まれた歌です。【御一代記聞書】 ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ 時々この歌をつ…

To Eat Insects __ What Is Known(昆虫を食べる_ここから見えること)

According to the U.N. FAO report, insects have been consumed for thousands of years and its root can be traced back to the Old Testament.In present times, indigenous groups in Africa and Australia as well as a large population in Southeast…

0ne's Old Age(老後)

今年の第一生命企画コンクールでのサラリーマン川柳100選が発表されました。その中で目を引いた一首に「老後にと 貯金使わぬ 父70」(雅号:はてはて)があります。 この川柳の作者のペンネーム、「はてはて」さんという名前から推測すると、「はてはて私の…

A Letter from Amida Buddha(阿弥陀さまからの手紙)

気象に関して、「雪は空からの手紙」という言葉があることを知りました。その意味するところは、雪の結晶は温度と水蒸気の過飽和度によって大きく変化するために、空から降ってきた雪(雪の結晶)を見れば、上空の気象条件を推定することができるということ…

The Word of the Name(名号という言葉)

名号は日本語とか、インド語とか、サンスクリット語とか、中国語とか、そんな現象の次元の言葉ではありません。つまり、歴史的に社会の中で発生した人間の言葉ではないのです。お釈迦様は人間としてインドの言葉で説法されたわけですが、そのお釈迦様の言葉…

Flowers Come into Bloom(花が咲く)

現在聖路加国際メディカルセンターの理事長の日野原重明氏のエッセーが、「102歳私の証 あるがまゝ行く」という題名で、毎週朝日新聞に連載されています。日野原氏は現役の医師ですが、さらに日本各地に於いてだけでなく、外国でも講演したり、「命の授業」…

Light Shining on Darkness(闇を照らす光)

仏教を聞き始めの頃、末法の時代にはお釈迦さまの説かれた教えを修行する人も、覚る人もいなくなってしまう。そしてさらに法滅の時代には教えそのものがなくなってしまう、と聞いて「じゃあ、どうなるんだろう」と正直心配になったことを思い出します。でも…

The Tathagata's Appearance Just Now(‘今’の出現)

この名号以外に仏さまはいらっしゃらないと言ってもよいくらいです。南無阿弥陀仏の名号はこの現世に来てくださった仏さまです。娑婆に来たお浄土だと言ってもいいと思います。阿弥陀さまの本願が、私の身・口・意の三業に出現し給うたのが、阿弥陀仏の名号…

What Is ‘the Fatal Result’ ?(とんでもない結果とは?)

前々回、目的を間違えると、とんでもない結果になると書きました。その結果とは阿弥陀様を身近に感じられないことであり、また仏教の目的である成仏はできないことでもあります。このことから、もう少し話を進めてみたいと思います。 某会の教える横の線を進…